こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

はい、大泉洋さん主演の、筋肉が弱っていく病気を持った障がい者が、家族とではなく、ボランティアとともに生活していく話です。

 

 

障がい者は家族が面倒を見るべきだ、という日本の風潮に逆らい、

俺は障がい者だがじりつしているんだぞ。

という信念をもとに生きています。

どうやら実話をもとにちょっと話を足しているらしいです。

 

 

はい、おもしろかったです。☆☆☆☆☆

この映画のすごいところは、もっと泣かせに行けるのに、あえていかずに前向きな気持ちをあたえてくれる、明るさがあるところ。大泉洋さんだからですかね、ほんと後味がいい。

すごい、えらそうなんですよね、主役の鹿野が。

障がい者だからやってもらえるのが当たり前。世話してくれるボランティアがいて当たり前。実話もこんな感じだったのでしょうか。

そんなえらそうにしている鹿野にボランティアがたくさんいるのも不思議。いくら有名だからと、不思議であった。

そこで序盤にボランティア初心者の高畑充希が、

何様だよ、障碍者ってそんなえらいのか。

と、視聴者の疑問をぶっこんでくれるのです。

 

ハッキリとした答えは返ってきていません。僕的には鹿野だからこそ、なせる世渡り術だとおもいます。鹿野は障がい者の希望のようなもの。障がいをもっているかた全員が鹿野みたいだったらいやだなあと。(笑)

まあでも、そういう風潮づくりにのために、鹿野みたいな人がいるべきなのです、バランスですね。

感謝は必要だけれども、助け合うのはあたりまえかなあと。

 

そんな鹿野にも人間臭いところはあります。中盤からは高畑充希とちょっとした恋愛関係に。普通のおとこなら、ここで抱きしめるんだけどなあ。って。切ないですね。

何度か死にかけることもあり。死ぬまでにおっぱいさわらせてくれと。んで後日ハイテンション時にちょっとさわらせてあげるという。エロさというか、それ以上に報われた感じがたまらなかったです。

 

 

鹿野は40過ぎであの世に行ってしまうのですが、とても幸せだったことでしょう。

死ぬ瞬間のシーンはなく、7年後には遺影の写真になっているので、最後にどんなかんじだったかはわかりませんが、いい人生歩んでんなあと、そんな気持ちにさせられます。